

2018/03/16
2016年4月から学校で行われる身体測定の内容が変更されました。
ぎょう虫検査・座高検査 ⇒ 廃止
片足立ち・体前屈・しゃがみ込み・側弯症のチェック等 ⇒ 追加
追加項目が決まる際、養護教諭からの「子どもがつまづいて転ぶときに手がつけず顔から落ちる」など子どもの意変に関する声がきっかけとも言われています。
・しゃがみ込むことができない
・しゃがんだ状態から立てない
・片足立ちが5秒以上できない
・前屈して指先が床につかない
ある中学校の2年生を対象に実施された検診では、「片足立ちが5秒以上できない」「しゃがみ込みに問題あり」等、検査5項目のうち一つでも問題がある生徒の割合は51.7%。特に「前屈して指先が床につかない」は35.7%と多くの生徒たちができない状態です。
ここで何が問題になるかというと!
しゃがめなかったり、しゃがんでから立ち上がれない子どもたちは、体を動かす遊びをしなくなる傾向が出てきて、動かない遊びを選んでいきます。そしてますます身体を動かす習慣が少なくなり、いろいろな動きがぎこちなくなっていきます。
その結果、子どもの時期の糖尿病等の成人病発症やケガに結び付いていき、お子さまの将来に大きく影を落とす可能性があるということです。
・今の時代、勉強を重視し、外遊びを軽視するようになったことや、体力低下が心身に及ぼす影響の知識が不十分であること。
・そして子どもを取り巻く環境が、生活の利便性が向上し、生活全般を通じて動く機会が少なくなっていること。
・さらに、スポーツや外遊びに必要な時間や空間、仲間が減っている。公園でのボール遊びなどが禁止になってきていますよね。
子どもの環境を作る私たち大人は、昔子ども時代に経験体験し、自然に身につけてきました。でも今の子どもたちにはその環境が少なくなってきている!ということに気づきましょう!!「何とかなるさ~」はこれからますますなくなっていきます。
自分のお子さまの動きに、ぎこちなさがありませんか?まずはそのことに気づくことが大切であり、始まりなのです。
動きのぎこちなさがある子どもたちは確実に存在しているのですから、目をそらさず、お子さまと一緒に外での遊びを通して確認してみませんか?
大阪青山大学 健康科学部 子ども教育学科 准教授 村田トオル先生のレポート参照