42 除菌と殺菌の違い

新型コロナウイルス感染拡大予防対策のなかで、アルコールや次亜塩素酸水等の手指消毒や施設の除菌消毒等が注目されていますが、除菌と殺菌等の違いわかりますか?明確な違いがあります。商品を選ぶ際のご参考に(^^♪

【除菌】
「菌を減らす効果」のこと
(注意点)
除菌とは、菌を殺さなくても菌が減らせればOK。どの程度菌を減らすかの定義はありません。従って水で手洗いを行っても除菌となります。

【殺菌】※薬事法対象
「細菌やウイルスを殺す効果」のこと
(注意点)
殺菌できる菌の種類や量に明確な定義はありません。例えば90%の菌が残っても、10%の菌が殺せれば「殺菌効果あり」と謳えます。

【滅菌】
「有害・無害を問わず、すべての菌(微生物やウイルス含む)を死滅・除去する」こと
(注意点)
菌の除去率で言えば最強。定義は、菌やウイルスなどの残量が100万分の1になることをもって滅菌とする。電磁波や放射線を使用したり高圧や高熱をかけたりして滅菌処理するのが有名です。

【消毒】※薬事法対象
「病原性のある微生物を死滅・除去させて害のない程度にする」こと
(注意点)
殺菌と似ていますが、目的は「無毒化」。病原体を死滅させなくても、感染力を不活性化させたり、危険ではない程度まで遠ざける程度でOK。

【抗菌】
「菌の繁殖を抑える効果】のこと
(注意点)
菌を除去したり殺したりする効果はなく、菌が住みにくい環境をつくることです。ただし明確な対象となる菌や、菌の量、範囲など詳細な定義はありません。


※薬事法対象とは
医薬品などの製造、表示、広告などを定めた「薬事法」の対象である医薬品、もしくは医薬部外品にのみに使用が許可されているものです。したがって最近注目されている「次亜塩素酸水」の効果に「消毒効果あり」とか「殺菌効果あり」という表示がなされているものは、薬事法違反の可能性が高い商品かも。「次亜塩素酸水」は、医薬品でもなく、医薬部外品ですらない「雑貨」の類の商品です。
表示が許されていないだけで、同等の効果が期待できるものもあるようですが、よく調べてご使用ください(^_-)-☆

最後に、プールで使用している「次亜塩素酸ナトリウム」は水道水やプール水の殺菌に使用されている殺菌剤類。今はやりの「次亜塩素酸水」とは基本的に違うものです。次亜塩素酸ナトリウムを薄めても次亜塩素酸水にはなりませんのでご注意を!(^^)!