15.ベビースイミングのデメリットは?
ベビースイミングの効果、メリットはたくさんあります。
でも、中にはデメリットとなることもなくはありません(^_^;)
【感染症のリスク】
ベビーちゃんは免疫力がそこまで高いわけではありません。将来幼稚園や小学校に入る時も同じですが、集団で行動するとどうしても病気のリスクは避けられません。
感染症はいろいろですべて注意が必要ですが、プールが感染源の主な一つになっている4つを紹介しておきます。
・咽頭結膜炎(プール熱)
病因:アデノウイルス
潜伏期間:5~7日
主な症状:38~40℃位の高熱が3~5日続く、喉の腫れと痛み、目の充血
・手足口病
病因:エンテロウイルス
潜伏期間:3~7日
主な症状:手のひら・足の裏・指の間・口腔内に水泡性の発疹、微熱~38℃以下の発熱
・急性ウイルス性咽頭炎(ヘルパンギーナ)
病因:エンテロンウイルス(手足口病より症状が重く出るケースが多い)
潜伏期間:2~4日
主な症状:38~40℃の高熱が2日以上続く、口腔内に水泡性の発疹、強い咽頭痛
・溶連菌感染症
病因:溶血性連鎖球菌という細菌
潜伏期間:およそ2~3日
主な症状:38~39℃の発熱、喉の痛み、手足・体に小さい紅い発疹、イチゴ舌(下にイチゴのようなブツブツ)
これらの感染症は、予防薬や治療薬がなく、個々の症状緩和する対処療法を行いながら、経過観察をしながら自然治癒を待つ病気です。幼児がかかりやすい病気ですが、大人が感染すると重症化することがありますので、早めの受診をお勧めします。
※感染症への対策
① 体調が悪い時にはお休みしましょう。
感染=発症ではありません。体調を崩し体力や免疫力が低下したときに発症するリスクが高くなります。
② タオルの貸し借りはやめましょう。
細菌やウイルスは水の中で感染することはありません。皮膚から皮膚へ、タオル等からの感染が主な感染経路となります。
【水中毒のリスク】
ベビーちゃんは、触れたものをすぐに口にしてしまうことがあります。手についたプールの水を舐めたり、飲み込んだりしてしまうこともあります。
水は大量に飲むと、水中毒を引き起こします。
病因:水の大量摂取 1日の摂取量の目安は、体重10kgまでは、1kgあたり100ml
主な症状:低体温、意識障害、発熱、おう吐
水分の過剰摂取は、体内血液を薄め、ナトリウムやカリウムなどのバランスを崩し、体調不良を引き起こします。また脳や他の器官の神経細胞に水がたまり、脳神経細胞の連結部(シナプス)が浮腫してしまいます。
ここで注意しなくてはならないことは、水分の中には授乳等もすべて含まれるということです。経口補水液やスポーツドリンクなども、体にいいからといって飲ませすぎると水中毒の原因となります。
水分補給は、「与えすぎ」「与えなさすぎ」どちらも最悪命を失うことにつながる大切なことであることを忘れないようにしましょう。
※水中毒への対策
水中毒対策は1つだけです。大量の水を飲ませないことだけです。
① 必要以上に水を飲ませないようにしましょう。プールの中でも注意してお子さまを観察してください。
② 教室においても顔付け、潜りの練習をするときには、ベビーちゃんが水を飲まないように、きちんと口を結び息を止める練習を行います。またお母さんたちにもそのことを確認してもらい、ベビーちゃんに必要以上に水を飲ませないよう注意しています。
不必要なリスクを回避し、楽しいベビースイミング教室を目指しています(^^♪