32.干支の十干って何?

十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)

干支は十干十二支(じっかんじゅうにし)と言われても、あまりなじみのない十干ですよね(^_^;)でも意外と私たちの生活の中に使われています。
おそらく一番わかりやすい例で言えば「阪神甲子園球場」。
甲子園が完成した年は1924年。この年は、十干の始まりの「甲」と十二支の始まり「子」の「甲子(きのえね)」の干支年です。一番目同士の組合せの縁起のよさにあやかって「甲子園」と命名されています。
昔の成績簿は上から「甲・乙・丙・丁」だったとか( ゚Д゚)

十干とは、中国の五行思想(万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなっているという考え方)から発生した考え方で、木・火・土・金・水の5つを兄(え)と弟(と)の2つに分けて計10の要素を漢字に当てはめています。

甲(きのえ) :木の兄 / 乙(きのと) :木の弟
丙(ひのえ) :火の兄 / 丁(ひのと) :火の弟
戊(つちのえ):土の兄 / 己(つちのと):土の弟
庚(かのえ) :金の兄 / 辛(かのと) :金の弟
壬(みずのえ):水の兄 / 癸(みずのと):水の弟

【木】
木の花や葉が幹の上を覆っている立木が元となっていて、樹木の成長・発育する様子を表しており「春」の象徴。
【火】
光り輝く炎が元となっていて、火のような灼熱の性質を表しており「夏」の象徴。
【土】
植物の芽が地中から発芽する様子が元となっていて、万物を育成・保護する性質を表しており「季節の変わり目」の象徴。
【金】
土中に光り輝く鉱物・金属が元となっていて、金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表わしており、収穫の季節「秋」の象徴。
【水】
泉から湧き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、胎内と霊性を兼ね備える性質を表しており「冬」の象徴。

十干は植物の成長に例えられます。
【甲】きのえ
甲は、種がまだ固い状態を表しています。コウとは、匣(ハコ)を意味していて、硬い頑丈な殻に大切なものが入っている状態を表しています。
【乙】きのと
固い殻を突き破り、芽を出す状態を表しています。乙は、軋(きしる)から由来していて、硬い殻を突き破る状態を表しています。
【丙】ひのえ
成長の著しいさまを表しています。丙は柄から由来していて、成長が著しい様を表しています。
【丁】ひのと
勢い盛んな状態もしくは一度小休止する状態を表しています。
【戊】つちのえ
「茂」という漢字に使われているように、樹木の成長がピークに達したことを表しています。
【己】つちのと
成長が止まり、その形を整える段階。「紀」という漢字に使われ、「整える」という意味があります。
【庚】かのえ
樹木に花がつき、実をつける状態。
【辛】かのと
実をつけ、新たに生まれ変わる段階を表しています。
【壬】みずのえ
「妊」という漢字に使われるように、固い身の中で命を育てている状態。
【癸】みずのと
「揆」という漢字に使われ、種がいつ芽を出すべきか揆(はか)っている状態。

2019年は「己亥」の年です。上の説明から十干「己」の年をどのように読み取りますか?(^^♪
私はこういうものは、自分勝手にいい方に解釈して、良い年にしていけばいいと私は思っています!(^^)!
2020年は「庚子」。2021年は「辛丑」。2022年は「壬寅」。2023年は「癸卯」。で!私も還暦を迎えます。2023年は私にとって、きっと良い年になる事は間違いないと私は信じています(^_-)-☆

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』